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黄金聖闘士二次創作とたまにたわごと。ほとんど腐。羊師弟と兄さん's傾向。最近メモ化。お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです。

モブになりたいです[東邦トリオ]

暑い…なにこれ暑い…。で、ですね、8月からほぼ週休二日になるんですって会社。ほぼ、なんですけどねちょー長い会議のある月一の土曜日は半ドン半ドンって懐かしいなおい。で、現在定時が17:30なんですけどほぼこの時間に終わった事のない幻の定時なんですけど、18:00になるんですって。週休二日になるから定時が30分おす、って説明意味わかんねーんだけども。因果関係がわからん。調べたらでてくるのか?

 

最近いいね若島津くんってぶつぶつ言ってます。なんでもFW起用とか二刀流とかなんとか。それだけでもびっくりなのに日向君とツートップかそうか知らんうちにけしからん。更に日向君とツインシュートしてるらしいんですけどちょっと!見てないところで勝手にやらない!!画像みてにやにやしておりました。日向君はもともと激しいからあれですけど若島津君が燃えてるところっていいね冷静な男がこうぐおおおって萌えるのいいね間違えた燃えるのいいねって事ですカーソル戻すの面倒なんでこのままいきますけど。

思えばそういったギャップがツボなのよ牡羊座様もそうですし教皇の椅子に座っている時の真教皇様のあの、すべての感情をひたりと抑えたあの佇まいから一転、弟子から聖衣奪い取って前線でちゃうシオンさんがあってもいいと思います。

 

ギャップってことで唐突に思い付いた東邦トリオ。モブになりたいですキャーーとかいって東邦二人に集る女子どもを遠目で見ながらプレゼントとか受け取らない二人にひそかに萌えたいっていう面倒な嗜好です。しかしますますジャンルカオス。。

 

***

今日、私が適当な理由を付けて有給を取ったのには理由というか、とある目的を達成する為なのである。その為の準備も怠りなく完遂した。まず酒。最近貰った赤ワインを100%グレープジュースで割って氷入れたらなんとなくサングリアっぽいのでそうしよう。そしてつまみはサラミソーセージとチーズ厚め。それから何故か1コ1200円のケーキ。食べたいからいいのだ。

さて、そろそろ時間である。ぷつん、とPCに電源を入れた。TVなど数年前から我が家にはない。無いので超法規的手段で見ようかと色々画策したが最近では月1000円くらいで番組見放題ってのがあるんでそれにした。どうやら間に合ったようだ。

チャンチャラーーーン♪

今日も始まりましたウキウキTV!

さて今日のゲストは…

サッカー名門東邦学園からユース選抜、ワールドカップでは常に選手として選ばれ、現在は名古屋グランパスエイトでご活躍中の若島津健選手にお越しいただきました!

キャーーーーーーーーワカシマヅクーーーン!!!!ワカ様アアアアア!!!カッコイイイイイ!!!!!

この番組を十数年やっているベテラン司会者と黄色い声援に迎えられ颯爽とTV画面に現れたのはJリーガーでGKの若島津健だ。初夏のファッションは多分いいところのブランドのジャケット、同じくいいところのV字ネックのインナー、いいところの細身のカーゴ、ていうか顔ちっちゃ!手足長っ!なんだその引き締まった腰けしからん!!試合ではがっちりと見える体躯がこうして見るとなんだか細いのよ。トレードマークの長めの髪をさり気にくくっている。アクセサリーはつけない身上らしいけどその首筋と鎖骨だけで充分です本当にありがとうございました。

とか脳内実況しているうちに話が進んでいた。色々な試合のVTRが流れていて、司会者の質問に彼はそつなく答えていた。正に優等生。育ちの良さが隠しきれずににじみ出ている。

そうなのよ。ちょっと仕事で目を離していた隙にFWとかやっちゃってんの。びっくりってもんじゃないっすよこちとら明和から若島津君のGKを見てるんだから。あれ吉良監督だから許すけどいやかっこいいんだけどそのユニフォームのハープパンツから出る長い脚とかすべすべしてそうだしちょっと撫でてみたい。ところでベンチのどこで着替えたんだって話ですよ。二杯目の酒を呷る。

彼は高めのチェアに浅く座り手を前に組んで長い脚を持て余している。はいドン!という司会者の声と共に出されたボードは明和時代の写真だ。ああかわいいこの胡散臭さがかわいい!その伸ばしっぱなしの髪に隠れた美少年ぶりを私は知っている。子犬助けたんだっけねていうか交通事故率多すぎだろう今のJリーガー。次々と出されるボードには東邦時代やら空手着の彼やら。ああそうさ天はニ物を与えずって嘘だからねてのも知ってる。GKでFWで若ナントカ流五段ってすごいけど五段って強いの?空手はよく知らない。

そんな風に当たり障りなく、でもお宝映像や写真をチラ見させつつ時間は後半に差し迫ってきた。司会者がさらっと「それこそ明和FCからの付き合いですよね?」と言っている。

……きた。これだ。避けては通れぬアイツの話題だ。

日向小次郎

日本が誇るエースストライカー。今はイタリアに居てセリエAからCに移籍したらしいけど所属チームのB昇格の立役者。若島津とはそれこそ小学生から一緒にサッカーをしてきた仲だ。勿論先ほどから流れる映像にも写真にも当然の様若島津の横か前か後ろに映っている。従えていると言っても過言ではあるまい。俺のGKと言わんばかり。いや実際言っていた。ウチの若島津だか俺の若島津だかって!くそうムカつく。その野性味あるルックスは贔屓目なくともかっこいいし、力技で押し切るスタイルからチームワークを重んじ技をも駆使する様になり、日本を離れて暫く立つけどその人気は衰えを知らずだ。

ちっ。私は小さく舌打ちをした。日向、お前には常々、言いたい事があるのだが当たり前のように言う機会などない

唯我独尊ってイメージが強いですが。カリスマ性は抜群。ツートップいかがでしたか?などなど話は進んでいる。ツインシュートの話に至っては「息ぴったりのコンビプレイは大空選手岬選手に勝るとも劣らないプレイでしたね」などと失礼すれすれのコメントを司会が言っている。ありがとうございます、とここでもそつなく微笑む若島津。ほんとどこまでも育ちが良くて涙出る。三杯目の酒を呑みほした。 

「さて、時間がやってまいりましたねー」

というお決まりの台詞にスタジオからはエエエエエエ!!!ヤダアアアア!!カエラナイデ!!!と声が飛んだ。この30分の為に有給とったこちらとしても激しく同意するところだけど問題は。

「さあ!若島津くんから誰につながるのかな?」

……きた。これだ。

この番組は本日のゲストが友人知人に電話をかけて明日の出演をオファーする、っていうのが売りなのである。ちなみに今日は金曜日なんで、次のゲストは週明けか。若島津はふと笑むとそれこそ息をするが如く当然のようにヤツの名を言った。

「じゃあ……。日向キャプテンへ」

キャアアアアアアアアアア!!!!!ヤアアアアンンン!!!!ヒュウガクーーーン!!!!キャプテエエエエン!!!!

黄色い絶叫の嵐。くそうやはりそう来たかそうだよな。ここで恩師(?)北詰とか言われてもな。ていうか日向のヤツ今どこにいるんだろイタリア?などと思っているうちに電話をかけ始めた若島津。チャララーー…とケータイの呼び出し音が鳴ってるんだけど……。あれ、スタジオから聞こえるんですが……。チャララー…。音につられてスタジオの観客が後ろを振り向いたその先に。

日向小次郎がスクっと立っていた。

キャアアアアアアアアアア!!!!!ヤアアアアンンン!!!!ヒュウガクーーーン!!!!キャプテエエエエン!!!!キャプテン!キャプテン!キャプテン!

正にスタジオはキャプテンコール一色。驚いたのは指名した本人若島津もだったらしい。は?!と目を大きく見開いたあと、ふわあああああああああとほころぶ様に笑うのを見逃す筈はないのであった。ちょっと!なにその嬉しそうな顔!これぞ破顔ってのを目の当たりにした。どういうことだってばよ!ファンの波を泳ぐようにスタジオに上がった日向。ささっとチェアを用意するスタッフ。ちょっとこれどこまでヤラセなんですか?

「…あんた。到着明日の朝だったでしょうが」

「いいだろ?」

ひそひそ話しているその声、マイクが拾ってるからね!おいそこ!近い!手持無沙汰を装って腕を若島津のチェアの背もたれに回すな!!くそおなんだよその服。めっちゃいいところの黒のサマーセーター素肌に着るなよ襟開きすぎだろていうか な ん だ そ の サングラス!!堅気に見えないんですが!

イマジン。

想像してみてほしい。ジャケットを上品に着なれた感じで纏う若島津と嬉しそうに並ぶ、暗い色のダメージジーンズと素肌にサマーセーターを着た、鍛えた身体のラインを惜しみなく晒すサングラスの男。息切れ起こしてめまいがしそうである。

どうやらこの一件は若島津へのサプライズだったようだ。司会者は場が盛り上がり大いにご満悦だった。ついでにサングラスの男もご満悦そうだがどうでもいい。時間は何時もよりオーバーしているが想定内らしく楽しく進行している。

「本当に仲がいいんですねー」

「ええまあ、な」

「腐れ縁ですかね」

おい!だから!二人!!顔が近いって言ってるだろうが!!ぐっさり。私は1200円のケーキにフォークをぶっさした。司会者からスペシャルゲストへ2、3の質問、それに応える日向はいちいち若島津に同意を求めて、きちんとそれに応える若島津。そんな(砂を吐くような)絵が暫く続いたあと、改めて明日のゲストをオファーすることとなった。

「日向さん来てしまったしどうしましょう」

「あいつでいいんじゃねえか」

そんな会話が聞こえてきそうな雰囲気だ(ぎりぎりぎり)。ちょっと手を止めた後、決心がついたのか番号を押した若島津。(番組の演出なのか未だに電話は旧世代)トルル…トルル…がちゃり。誰かが出た。

「あ、反町?」

「おー!見てたよー!」

と元気な声。どうやら反町一樹に繋がったようだ。おおおお東邦コンビ!私はフォーク片手に思わずガッツポーズだ。思えばあの時の東邦は私の青春でもあった。新聞ずっと切り抜いて集めてた。まあ、収集の中心はGKだったけど。

『なにやってんだよ日向さん!ちょーウケる!』

「ウケてもらえて何よりだ」(カメラ目線)

『そのカッコwww堅気じゃねえだろ!!!』

ふむ。反町よ。日向に言いたい放題言う貴重な存在だわ。もっと言ってやれと頷きながら原型をとどめていないケーキを食べつつ見守っていると、司会者が三人は同い年でしょ?と問うてきた。

「若島津くんは日向くんに敬語なんだねえ」

と言われ、二人は「はて?」と目を合わせていた。

『ああ、そういやあ明和からの奴らはみんなそうっすねー何故かw』

と電話口からの反町のフォローにそういえば、と若島津が首を傾げた。

「それが自然っていうか」

「気にした事なかったが」

「タケシもだし」

「あいつは年下だろう」

そんな会話をマイクが拾っている。もう顔が近いとか突っ込むのも嫌になってきたところで

「別にいいぞ。小次郎でも」

とサングラスの男ぶっこんできた

「……。そうですか。じゃあ…。小次郎?」

「おう。どうした、

 

どうした、

 

どうした、健?!

 

ギイヤアアアアアアアアアア!!!!!コジロオオオオオオオオオオ!!!!!ケエエエエエンンン!!!!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン

やかましいわ!!!!!!!

スタジオどころか日本中の昼時間に響いているであろうコジロ!ケン!コールに私は一喝した。どうした健?どうした健だと?!てめえええええええええええああああ!!!私はなあ!日向お前に言いたい事がある!ずっと!ずっと常々思っていたことだ!!!それこそ明和からだ!(いやどうだったかなまあいいか)いいかまず母親の入院費はきちんと返せ。いやそれは今はどうでもいくてつまり何が言いたいかと言うととっととはっきりくっついてくださいって事だ!!そこまでやっといて!俺の若島津とか思ってんだろどうせ!見える見えるんだよ若島津の半径3mに張ってる女も男もこいつに寄ってくんなATフィールドはお前のだろ!!1200円のケーキより激甘だわマジではっきりしてください!!もっと言うと何で今まで押し倒してないか謎。どこぞの女に現を抜かしている場合か日向ああああああ!!!!

 

 

…という私の叫びなどお構いなしに番組は進行している。

「明日はともかく、これから会おうぜ」

『いいねー!メシいこう!ほか誰呼ぶ?』

「……じゃあ後程な」

かちゃり。ツーツー。

「それでは!今日のゲストは若島津くんと、日向くんでした!」

コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!

チャンチャラーーーン♪

また明日~♪

 

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って感じのモブになりたいです。