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黄金聖闘士二次創作とたまにたわごと。ほとんど腐。羊師弟と兄さん's傾向。最近メモ化。お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです。

師走2016

師走ですねー…昨日は2時でした。色々寝る準備とかして3時。寝付くのに30分はかかるので5時半起きなんで、三時間ですけどここ数日寝不足がぐるっと巡って何だか体調はいい感じです。心地よい疲労感っていうか。あ、仕事は終わってません()

というわけで明日二週間ぶりの休みです。ええ、まあそこそこブラックなんですよ勤めてる会社ね。ほんとここ数日酒のみてーって言ってました会社で。平日はなーやっぱ次の日休みじゃないと。

で、飲むとうたいたくなりませんか?オヤジ属なんで特に。最近の歌はしらないので懐メロですね80年代とか90年代とか。

 

羊師弟で本を作りましてすっかり面白さに魅了されております。いやあ楽しかった楽しいですね!というわけで色々企んでおりまして、星矢は勿論なんですけど、ちょっと某刑事でも作ってみたいなあ…。実は書きかけがちらほらあって、完成させるのもいいなとか、いや完全大人仕様のRもの書き下ろすか…などなど考えております。

羊師弟のもわさわさとネタは出てきていて、誕生日小話にするか、いや6月に向けてなんか作るか…などなどこちらもわくわくしていて、しばらく本作りに夢中かもです。もちろんピクにもUPしたいので、とりあえず某刑事のお正月SSがあったはずなので近々公開したいです。

 

というわけで。

いつかのお話の破片をこそっと。

属に言う「ナマモノ」ってやつで、裏の裏においてたものです。

 

 

***

 

「彼とだったら」

いけるよ俺は。と冗談めかして言うと

呑みの席からひやかしの声がしてその場を笑う。

 

他意はなかった。

大体俺は数年前に死んだあの男とは大した面識は無い。

しかしかといって、興味本位と憶測でその男を語るなどしたくは無かった。

 

 

 

言葉少なく残し、自ら命を絶った男…。

 

 

 

他人の大切なものなど他人がわかるわけはない。

死を選ぶほど守りたかったものがあったなら

そして守りきったなら

本望なのだと信じてやることしか出来ないだろう。

自分を切り売りするかのような生き方を

選んだのもまた、自分自身なのだ。

 

周囲のひやかしを受け、笑いに紛れて話は流れる。

それでいいとふと目を上げて

彼が俺をみていた事に気が付いた。

視線を合わせ、そらさない。

何かを言いたげなその目に俺は頷いた。

 

 

 

 

 

 

彼は多分、ずっと前から傷付いていたのだろう。

その喪失に。

だから今夜、彼は俺に手を伸ばしたのだ。

その喪失が最後まで

求めたものが何なのか知る為に。

 

細いその身に腕をからませた。

激痛に逃げる身体を自ら無理に留めようとして涙が落ちた。

決して口付けない唇を思わず噛み切るその血を追った。

不慣れな俺たちの情事のきっかけは

とてもあたたかいとは言い難い夜に訪れたのだ。

 

「他人になにが分かる?」

…いや、分からなくていいんだよ。

 

最後にあった時、あの人がそう言っていたと

微かに笑って、そう言ったと呟く咽喉を甘咬み

天性の役者が見せた一瞬の素顔に

今後数十年、惹かれ続ける事を思った。

 

***

 

冒頭の彼の部分、公開時は柴/田/君だったやつです。

将来を期待されていた最中に自ら命を絶ったある俳優さんの何回忌かの時のSSでした。