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黄金聖闘士二次創作とたまにたわごと。ほとんど腐。羊師弟と兄さん's傾向。最近メモ化。お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです。

髪〔ムウ 沙織 アフロディーテ シオン〕

のどが痛いです。最後のMTがとどめをさしましたね…龍角散のど飴貰いましたけど美味しくない…おいしくないよ!ふとれふとれって呪いをかけながらチェルシーも貰いましたけど…むう…

 

書きかけの一部をフライング。師に髪を切ってもらった次の日のいわゆる「女子トーク」です女子ひとりしか居ませんが…

 

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「あら」

 それでは己の作業場へ向かおうかと御前を失礼しようと礼をした白羊宮の、肩から溢れたひと筋の髪を見て女神沙織が何か気付いた様だ。こて、と首を傾げ右に左に白羊宮を確かめて「切ったのですか」と問うてきた。

「…は…」
「髪です。毛先を整えたのですね」
「女神よ、その様でございますね。15cm程は短くなりましたか」

 御主女神と同僚の会話の内容が己の髪の事であると気付くまで数瞬間が空いた。白羊宮の主は思わず己の髪に目をやり「お分かりですか」と驚いた。

「少々長くなり過ぎまして、昨日」

 もしやどこかおかしいだろうか切り残しなどがあっただろうか?と確かめている白羊宮に「美しく揃っていて」「適度に削ぎ取り軽く爽やかな印象ではないか、ムウ」と口々に言われてしまった。

「今ね、アフロディーテにこちらの美容室について訊いていたのです」
「女神におかれましては今宵、急に総裁のご用事があるとの事」

 御髪を整えたいと仰せなのだよ、と同僚の声が続く。「そうなのです、前髪を少し」と自身の髪を摘みながら呟く女神沙織は年頃に似合う愛らしさだ。思わず笑みがこぼれたところで女神が白羊宮の主に問うた。

「ムウはどこで切ってもらったのです?」
「…何処でと、申しますと…?」
「ムウ、女神はどこの美容室で切ったのかお聞きになっておられるのだよ」

 何処で。と白羊宮の主は言葉を呑んだ。問われれば教皇宮の奥の間であり、更に問われれば我が師の施術なのだが。これは答えて良いのだろうか、しかし師とはいえ教皇である。その様な事をさせているのかと思われはしないだろうか。何よりも「師が切る理由」を知る身としては、おいそれと口外しても良い内容なのだろうか。
 

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