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黄金聖闘士二次創作とたまにたわごと。ほとんど腐。羊師弟と兄さん's傾向。最近メモ化。お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです。

たわごと:陽が一巡

3/21は星占い的に一年の始まりだそうです。祝☆お羊月間!(*´Д`*)実は自分も牡羊座だもので春っていいですねって気分になります。四季色々ありますが、基本真夏より初夏、初秋より晩夏、初冬もいいけど晩秋寄り、晩冬よりも早春って感じで中途半端が好きなんですが、春だけは早春から晩春まで好きです。三月はまだ寒暖の差が激しいですけど四月になったらもっと暖かくなりますよねー。草花、木の芽萌え、妄想も盛り上がる春ですがあと一週間で何処までいけるか勝負ですっ!取り合えず師と師の師のラヴラヴさ加減を目撃してしまう子羊って話をダダうちしていたのですが、なんていうか夢落ち以外無理でしたていうか夢落ちしかできなかったです。それ以外で収拾する術を思いつかん…だから起承転結が弱いんだなあ…とは思うんですががが…。

 

羊誕メインストーリがじりじりと…

ストレス解消に微妙にUPしてみます。

 

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 誰かがまた花でも供えに言ったものか。落ちた事に気付かなかったのだろうか。手に取って二・三度振ると白い花弁から泥水がするすると滑り落ちていく。誰のものか聞くのも疎ましい、届け先は多分あそこなのだろう。そう思い、白羊宮の主は聖域の端、聖闘士が眠る墓地に足を向けた。道すがらもう一輪、同じ花を拾い行った先は墓地の奥。青銅から始まり奥に行く程に白銀そして黄金と、格式に則って分けられた区画である。成程話には聞いてはいたが、己はここは初めて来たのだと白羊宮の主はふと気が付いた。此処に埋葬される事が出来るのは死して遺体があった者だけとも。

 墓地の奥へ着いた頃には霧のようだった雨は本降りとなって、泥濘となった土を跳ねさせる程になっていた。手にした白い花。予想通り、それと同じ花が13年を野ざらしにされつい最近にここへ埋葬された真教皇の墓前に束にされ置かれていたのだった。近付いて見渡すと色とりどりの花。どれも美しくこの雨脚の中に咲いている。不思議なもの、と白羊宮の主は思う。13年前に既に死んでいた人だ。その頃自分達はまだ10にも満たぬ歳栄えで、しかも聖域の長等という人といくら黄道とは言え、ここまでその死を悼み心を寄せる縁があったと言うのだろうか。

 

 あの人たちが、この人にここまでする何かがあったと言うのだろうか。

 

 墓石を囲む花々。これを持って13年前に討たれた真教皇の人となりに思いを馳せれば善政と、言い伝えられていくのだろう。親しまれて、惜しまれてと、その様に。

 

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