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黄金聖闘士二次創作とたまにたわごと。ほとんど腐。羊師弟と兄さん's傾向。最近メモ化。お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです。

伝道〔シオン ムウ〕

美容室がダイスキです。猫の気持ちがわかりますよね。カラー、シャンプー、ヘッドスパ、トリートメント、クリアカラー、シャンプーって感じでしょうか。そういえば美容室ってどうして肩揉んでくれるんだろう。そしていいところで終わる。物足りなくてリラクゼーションも予約ON。もしや結託してるんじゃ(´・ω・`)

 

12宮の丘は瞬間移動は出来ないんですよーでも念動力は効くんですって勝手に設定しました。その応用で、己より重いものを引き寄せようとすると己が引っ張られるんですって言うのも物理的にどうかは知りませんwでも出来たらいいなあと思ったり。

な、羊師弟小話だだっと打ちです。

 

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 石段を足で上がれと何度言い聞かせても懲りぬと幼い弟子の代わりにお小言を貰うムウである。「きちんと言い聞かせよ」と念を押され「申し訳もございません」と返し、これで終わるかと知らず入れていた肩の力をすと抜いたところで師から問い掛けられた。

「あれを、小僧はお前に教わったと言っていた」

「あれ、ですか」

 ふむ、と腕を組み右手を顎に寄せ「お前はどうして知ったのか」と師が言うのだ。あれ、とは。瞬間移動が出来ぬ仕組みになっているこの12宮の丘で己を楽に運ぶ方法。念動力は効くのだから、己より重い物を呼べば、軽い己が寄せられるというあれである。問われはて、憶えておられぬのかと弟子が小さく首を傾げた。

「この師から私は教わりました」

「…お前の師が教えたと?」

 憶えておられませんか?と問い返されて今度は師がふと首を傾げる。その様子に弟子が言うところはこうである。

 幼い頃に思念をきちんと抑え、必要とあらばきちんと使わねばならぬとこの師に指導を受けておりましたところ、師が私より離れまして、寄せてみよと言いました。私は寄せたつもりだったのですが気付けば師の裾を握っておりました。そうではなくてと師に言われ数回やってみましたがやはり結果は同じでした。

「ああ。そんな事もあったもの」

 懐かしそうに目を細めた師は、何度やらせても示した小石を寄せられぬで、何故どうしてと思ったものよと笑う。それを聞いた弟子が「小石?」と言った。

「私が指差した小石を、お前は何故か寄せられず」

「小石等。私は己の師を寄せようと…」

 弟子の告白に師は「なに?」と思わず呟いた。あの時は何故この小さい石が寄せられぬ、普段は本の頁をめくったり手の届かぬ扉の鍵を開けたりとしているのにどうしてと思っていたが…。「お前は私を寄せようとしていたのか…」と言い、素直に頷く弟子を見て大いに笑うのだった。

 

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寄って来るちびむうさまが可愛くて何度もさせてたらいいと思います。