たわごと:書きかけばっかし増えていくのだ
なんだかんだ毒吐いていますが、何故見てしまうのでしょう。やはりこれも黄金聖闘士の魅力なのですよね。彼らはほんと幸せになるべき。そう思いつつあちこちを少しずつ書き進めているのですがこれじゃどれもこれも終わらんと思ったので順番にやっていこうと反省した。もう最近反省ばっかししてますよ。口が悪い己の自業自得です…。
双子誕の前に本編をもう少し進めておきたいところだけどそうすると30日に間に合わぬ罠が…。双子月間に更新できればいいかなと自分に甘いのだった。
ちょこっとフライングしてストレス発散(´・ω・`)
やっと本編で双子の会話ですが黒兄さんです。
* * *
「この期に及んでも、これを兄と思うか」
闇勝る夜に、それに劣らぬこの兄の黒髪が笑う様に揺らめいていた。何処へ行く気だったのか。それとも何処からか戻るつもりだったのか。我等の代の聖域で起きた騒乱の首謀者は最後には凱旋した真の主・女神の盾に祓われて消えた筈、聖戦では姿を現さなかったのに何を今更とカノンの目がすと細まるのだった。
「声も…。ああ、そうか」
あの小娘に、暫くこれには近付くなと言われていたなと兄が言う。
「それが良かろうよ」
ひと言。するりと衣擦れの音をさせながら兄はそれ切り視線を寄越す事も無く通り過ぎて行く。その背に向かい弟は「どちらでも構わぬ」と言った。
「何?」
「どちらでも良いと言った」
おれには兄が金だろうが黒だろうが、どうでも良いのだと言う弟に兄の足が止まった。「何故?」と問われ「どちらもおれの兄だ」と答えると「あれもほとほと報われぬ」と兄が言った。
「これが必死に守る信仰を、どうでも良いとお前が言うか」
「その黒も、信仰故に兄が自らを形作った結果だろうが」
* * *