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黄金聖闘士二次創作とたまにたわごと。ほとんど腐。羊師弟と兄さん's傾向。最近メモ化。お気軽にお声掛け頂けたら嬉しいです。

たわごと:2窯変源氏物語を

最近、と言っても去年の秋ですが買いなおしました。数度目かの転勤やら何やらで紛失した巻があったり、何より季節ごとに持ち歩いていたので本自体もぼろぼろだったんですよね。で、大人買い。大人っていいなあ…。実はこの窯変源氏物語は文庫本で14巻なんですけど源氏供養っていう上下巻があって、これには著者橋本治氏の、窯変執筆に関しての思いやエピソード等が書かれてまして、もうこれを含めて16巻まで欲しい逸品です。

これはどこかのレビューかな。に書いてあったんですが、源氏原本は貴族に仕える女房(今で言うと、使用人でしょうか)目線で語られていく物語なのですが、窯変は光源氏が自身の生涯の物語として語っていきます。どうもその辺りが源氏研究者等からは邪道、創作と断じきられてしまう要因だそうです。しかし、そんな事で窯変を判断しちゃうのはもったいない!源氏物語って、その時代時代でリスペクトされて、アレンジされつつ原本も大切にされてきたわけですから。

で、面白いのが、原本に無いところ、紫式部さんが書いてない部分をいろんな時代の人たちが書き足してたりするんです。といっても原本にではなく、まあ、二次創作みたいなイメージですよね。例えば、光君は藤壺と結ばれる(と言っても夜這いですが)けれども、そのところのはっきりとした記述って原本に無くて、いつの間にかそうなりましたって進行なんですね。そこを、埋めたくなるのが日本人なんですよ(笑)。補作っていうそうですが。ああ、ほらなんか自分自身にも身に覚えがありますでしょう?

元々この国には本歌取りっていう感性があるんですよね。そしてそれが知識として価値を持っているという。

 

何が言いたいかと言うと、日本人って二次創作好きだよね!ってことです(笑)