連休の内に
書きかかけを何とかしたい。寝て終わる前に…。
最近熱が上がっているFW×GK。世が世なら「俺のGK」とか「俺のFW」とかってイベント名でオンリーやれてたかも知れないいやどうだろう。この二人、中学生から寮生活だしね。ちょうど第二次成長期に当たるしね。お互いの手が初めての他人って設定がリアル過ぎて困る。意外に日向君が後で、夜中にパンツ濡らしてびっくりして思わず若島津君を起こしたりね。「なんだこれ」「…あんたね」みたいな。
「普通恥ずかしいとか思うでしょ。なんで俺にわざわざ報告するんだよ」
「お前以外に誰がいるんだよ」
「…普通はだれにも言いませんよ」
「……お前、もうコレ済んだのかよ」
「………。」
「いつ」
「え」
「だから、いつだよ」
なんでそんな事あんたにいわにゃならんの?と思いつつ、己の身に起きた変化に狼狽え気味の幼馴染にちょっとほろりとしてしまう若島津君。つい「…え…何時だっけ?半年前?」とか答えて「何でいわねーんだよ!」って怒られてほしい。
他のヤツとか冗談じゃねえ死ねよだけど何故かこいつは平気。こいつのも平気。何でかなでもまあキモチイイし。の中学二年生。
逆に高校に上がったらそういう事しなくなって、大人になって改めて一線を越えてほしい。
2017年はやい
マジ早い2016年より早いって同僚と話してました。もう10月なるのかよ…。1000年は一瞬の光の矢だか行ってた女王とかいた気がしますがほんとそれ。生きてる間になにができるかな。
15日までブラックってツイの名前に入れてましたが132ページのとある雑誌を取材編集から誌面制作、校了下版まで一ヶ月と三週間って、これ世間では普通なんすかね?なんだか本社のほうにまで「大変だねえ」って言われてるみたいなんですよ。もしかして大変なんだろうか?しかも他の案件掛け持ちっすよ。
というわけでずううううっと鼻づまりが治らなくてもうこれ耳鼻科行くしかないと思います。なんだろう鼻炎の飲み薬も鼻系の風邪薬も聞かなくて点鼻薬で生きてましたがそろそろ限界な気がしてます。今誘拐されてガムテープで口塞がれたら死ぬ自信あるわマジで。
で、ですね、ひっさしぶりの連休なんですよ。ずっと連勤か一日だけ休みかだったんですごい嬉しいです。なんかしたいじゃないですか。どうやらこの連休は台風みたいだし一歩も部屋から出たくないです。
ツイッタにもぼそぼそ書いてたんですけど。星矢二次でよく「聖戦を記録して歴史にする作業をする黄金聖闘士」みたいな描写を私はちょこちょこ入れるんですが、ここで私の理想の女神像を…。
本来神なので、人には分かりにくい情や愛を持っててほしいというか。人から見たら一見無情なんですけど、実はそれが大いなる神の愛、みたいな。そうしたものを人に対して持っていてほしいなあ。
なので、聖戦が終わり、女神勝利となるわけで、神代より続いた聖戦は終戦を迎え、人の世(青銅の世)は続く事が確定しました。女神は己の世界に帰ります。そう、神話の中に。
己自身を神話にしてしまった女神はもう人の世に直接に干渉はしません。ただ遺跡の中に、神話の中にいて、ただ人の心に「善性」として微々たる影響を持つだけとなります。
その世界。
聖戦で神と対峙し闘ってきた人の魂は、リセットされた世に生きながら、どこかでその記録というか、傷というか、跡、というか。そうしたものを抱えながら人の世を生きていく。
そんな話を書いてみたいけど
これもう二次じゃなくね?とも思いました…。
それくらい、原作がさ。すごい設定なんだってことですよね。
なーんて事を考えている時が一番楽しいです。
「そのかわり」の究極な使い方
表題なんですけど
ユース離脱の若島津君と、母親が倒れて入院先に来た日向君が会って、いろいろあって日向君が言ったセリフらしいです。母親の入院費を捻出する為に仲間と決めた「プロ入りを一年遅らせてユースに専念しようぜ」っていう約束を反故にするしかねーかと適当に決めたプロチームに電話しようとしていたところを、若島津君に止められて通帳を渡されました。「契約金がそのまま入ってるから使ってくれ」みたいな感じで。
いろいろ会話があり、最終的に日向君は若島津君の好意を受け入れるんですけどそこで放たれた言葉が「これはありがたく受け取っておく。そのかわりお前をジャカルタへ連れて行く」だったんですって。と、曖昧に書いているのは私がまだ原作読んでないからなんですけど(探してるのに手に入らん)
いやいやどこにかかるのその「そのかわり」って
金借りて「そのかわり」ってどのかわりだよ…
などなど色々物議を醸したらしいこの「そのかわり」、とあるファンサイト様の分析を読んでなるほどこりゃ小次健を深く理解してないとわからんわと目からうろこ。そうか…なんか開眼したあたい。
日向君って色々人に助けられてる様にも見えますけど実はちょっと違っていて「才能に投資」「投資に応じて配当(成績)」って感じで対価を己の才能と努力実力で払ってきた自負があった。そこにはどうしたって上下のというか、立場の違いがあるわけで、日向君はその中で「等価交換」の人生を歩いている訳です。が、幼馴染でずっと一緒に戦ってきた若島津君とは立場も対等でそんな(上記のような)関係にはなり得ない。ってことはここで若島津君の好意を受け入れようとすると、純粋な「借り」になっちゃうわけですね。しかも金銭の貸し借りって親しい程難しい。(貸す側は戻ってこない前提で貸す心意気がないと後々醜く揉めます)
日向君はこの好意を受け入れました。
貧乏でも施しなんて受けないぜ実力だ実力で掴み取っていくぜって日向君が若島津君に対して、己の信念をよそに置いて「お前にだけは借りを作る」。そしてこの「そのかわり」なんですね。
なるほど!!!日本語へんじゃね?って思ってごめん日向君!こちらの理解が足らなかった!
でもって若島津君もそういった日向君の胸の内をちゃんと理解してるってことですよね。大見えきって抜けて、しかもTVで「なんとも思ってないぜ」とか言い放していたのに戻るんですよ。私が森崎だったら石投げますよ。物凄い勇気と覚悟がいったはず。それを呑み込んで日向君の「そのかわり」を受け入れた若島津君。そう思いながら見返してみるととものすごいお話ですねこれ。終生の親友ですわ。ていうか身内ですよねこれ完全に嫁でいい。←しかもこれ多分作者は意識して描いてない。きっと。そこが一番すごい事実だわ。
キャラがこう、独り立ちしていて作者に描かせる、そんな大作が「キャプテン翼」なんですね。「山田のバッティングが秀逸に描けたからここで負けるところをホームランにしちゃったよ☆」ってエピソードをもつドカベン並みにすごいです。
ファンサイト様、気付かせていただきありがとうございました。(日参しております!)幼馴染の存在ってほんとすごいな。
と言うわけで東邦に入学したばっかの若島津君と、特待生なんで先に来ていて迎えにきた日向君(の手)。あ、これ俺んだわ。って気付いた中学一年生の春。人生のギフトを受け取ったよ!やったね小次郎!!
最近外回りが多い
多いんですよ。先月は千葉、今月からは神奈川、来月末からはまた千葉って感じです。で、その神奈川なんですけど横須賀方面って初めてなんですよね。東京勤務になって十年ですけど気に入ったところにしか行かない習性が祟って鎌倉さえ行ってません。行かないから気に入る以前になってるっていう。これはいけませんね。
で、その横須賀なんですが、あああーーーうんサーファーってイメージでした。(田舎者なんてこんなもんです)ちょっと足をのばして葉山まで行ったんですがいいですねあの辺り。ていうか御用邸って幹線道路沿いなんですね。警備の人というか、警察がきちんと警備してましたけどそれにしても。日本って平和だなあ…と思いました。
関東で十代とか過ごしてたら夏は葉山あたりまで友達と海水浴とか、すごくいいと思う。そう思えば、やっぱ生まれ育った場所って重要だよなあ。
日向君。
Jの選手さんの画像を液晶で眺めつつ描いてみた。なんか乙女走りになったのは気にしない。
ってわけで良家コンビ
つまらん話は置いておいて。
良家コンビでGKコンビで苗字に若ってついてる。けど仲良くしてるところ見たことねーっていう若島津君と若林君です。良家っていうけど若島津君は空手流派のひとつ若堂流の宗家でだだっ広い純和風の庭に裏山もってて、若林君は旧財閥って感じであちこちビル持ってて家も洋風、庭とか庭園って言いたくなるような。
こんな話書きたいっていうメモ
* * *
本日の練習は終了、明日は久しぶりのオフで主要なメンバーはコーチ、監督に呼ばれて何やら話し中。そんなふわっとした、緊張が緩んだ時間。
滅多にない光景だなあ、と反町は思っていた。いや、彼だけじゃなく今フィールドに出て練習がてらミニゲームに興じていたFW・MF・DF組はきっと皆思っているのではあるまいか。ゴールポストの裏に、我が全日本が誇るGKが二人、一人は悠然と腕を組み、もう一人は腰に手を当て威風堂々こちらを見ているのであった。取り立ててこの二人が仲が悪いと聞いたことは無いけれど、仲がいいところも見た事は無い。その二人がゴール前でわちゃわちゃ右から左からシュートを打ち合い笑うチームメイトを無表情で見据えているのである。なんか怖いんでやめてほしいんですが。
その光景を、なんだあれ、と思った人がもう一人いる様だ。
コーチと話が済んだのか、ジャージを肩に掛けタオルを被ってペットボトルの水をひと口。何気に近付いた日向の耳にGK二人の声が届いた。
「右」
「当たり。…次は、右か。ワンパターンだな」
「厳しいね。あんたのところのFWじゃないの」
「気を抜くとクセが出る。良くないな」
成程。シュートの読み比べらしき事をしているようだ。この二人に睨まれてはやりにくいだろうな、と思った日向はボールをキープした反町に『流せ』と合図を送る。届くかどうかと思ったが、GKの後ろに立つ旧友の意図をくみ取ったようでシュートの勢いのままふと左へパス。受けた井沢がシュートを放った。
休憩休憩と誰かが言ってボールはころりゴール前に転がって、よっ、と早田が蹴り上げ手に受け取りざまに見ると。
GKの片方がにやりと笑んで、目の前の肩を叩く。それから何かを耳打ちした様で、もう一方が「はは」と笑った。長めの髪がゆらりと揺れた。
「…笑ってんよ」
「お二人サンの歓談って初めて見たわ」
ほえー、珍しいーと思う面々を余所に、さらには言い合う声がする。だろう? いや、どうかな。そうだって。だけど。
「若島津」
と。会話の流れを断つ様に名前を呼ばれた。振り向いた若島津の横には日向がいて三人は「よお」「お疲れさん」「そっちも」と声を交わした。
「若林。監督がお前を探してたぜ」
「あ?なんだろ」
振り返ると丁度こちらに気付いた監督が「いたいた」と若林へ合図を送っている。
「行ってくるか。じゃあな」
「ああ」
「お疲れさん」
至ってにこやか。
さて、俺らも戻りますか、と呟いてカバンを持とうとした若島津の腕を取り日向がひと言。
「少し付き合えよ」
ひょい、と親指でグランドを指す。シュー練のお誘いに「あまり遅いとメシ食いっぱぐれますよ」と冗談めかして言いながら一度外したキーパーグローブを付ける若島津を連れてフィールドへ。
「おお、いいなあ」
混ぜてもらいたそうな早田に「やめたげて」と反町。
「邪魔されんの嫌がるんだよ日向サン」
「なんやケチくさい。みんなで練習したらええやろー」
「まあまあ」
邪魔されるの嫌がるんだよねーと反町は思う。思えば中学の時からだ。部の練習が終わった後もああしてシュート打ったり取ったり、あの二人は良くしていた。
なんていうか、練習の邪魔というよりも。
なんだかわからん。わからんけど。まあいいや。と、まだぶつぶつ言ってるチームメイトに「メシメシ」と急かして反町は宿舎へ向かうのだった。
* * *
なにがなんだかってやつ
当方が所属している支社ですが、大改革するってずーーーっと言ってるんですよ。それですっごい楽しみにしてたんですけど何だか方針が変わった感じです。ががっと割って切って繋げてっていう目に見える感じじゃなくて全体をぐおおおおおってある意味ものすごい力技でいくみたいな。何が違うかと言うと、前者は組織替えなんで、社員はそれに沿うだけなんですけど、後者は『お前らで変えろ』ですからこりゃ並々ならぬパワーがいるよねって事です。変えたい方は勿論ですが、変えたくない方も。
方針間違えたかなーって思ってます。
私は変える方支持なんで、勝手に変えちゃってるところが多々ありまして、まずいやり方とは思いますがそうでもしないと、変わる芽が全て殺される場面をただ見てるだけってのが嫌だったんですね。で、ここ一年二年は私自身変な重圧は解除されてきていて、仕事自体はやりやすくはなってるんですが、旧業務と新業務を両方持ってるわけで自業自得ながら死にそうに忙しいです(笑)。
要するに、もう暫くそれが続くって事ですよねこれ。変化してやってる奴いるしやれるじゃん。ていうか己で変わっていくことに意義があるだろう。って判断みたいです。いや、全体責任なのかな。変わらなかったことの責任を全体で取らされてるのかもしれない。
新業務の方は、それに関係する人たちがものすごく気を使ってくれてとても順調です。有難いことに人間関係込みで順調。大きな提案案件を最近やりましたが、元大手広告会社で、当時は神プレゼンテーター五本の指に入るって方が顧問で来ていて、共闘他者さんと大企業にプレゼンとかほんといい経験でした。上げたキービジュアルも好評だったし。また出版の方もなんとかかんとかこなしてて、こちらも元大手の、一世風靡した雑誌の神編集長とか呼ばれていた方を顧問にやっていて、まあ必死でやってます。ほんと来てくれた顧問の方達、あのジョウムに潰されなくて良かった。ほんと良かった。旧業務の方はね…しょうがないね、すべてが旧世代の感覚なんですよね。ブラックな業務環境こそが仕事してる実感に繋がっている人たちが未だいて、それを当然のように要求してきます。客しかり担当の営業しかり。だけど労務管理の方向からそれ犯罪ですしと追い詰められ、経理の方向から利益率低いわ残業手当深夜残業手当休日出社手当掛かるわなんなの?と追い詰められ、経営の方向からもうこの業態儲からんし縮小傾向だし駄目ですねと追い詰められ。これで変わらないんだったら総責任者(あいつです)切られて当然じゃないの?まで来てます。ああ長い道のりだったわ。
とにかく二束草鞋は当分続くのか、大変だな生きてるかなって状況ですが乗りかかった船というか突き抜けるしかないか。
「し」と「じ」について
「し」と「じ」です。何かと言うといろはうたのあれです。
『あさきゆめみし ゑひもせす』
あさいゆめをみていたようだ よってもいないのに
『あさきゆめみじ ゑひもせす』
あさきゆめなどみるまいよ もうようこともないだろう
どちらが正しいとか未だ不明らしいです。ただとてもふるいうたなんですよね。で、どちらが個人的に好きかというと『じ』のほうだなあという話です。「浅き夢など、みるまいよ」と真教皇に呟かれた日にゃもう五体投地してしまいそうです。むうさま!教皇さまが!!!
ずっと書きたくてかけてない話があるのでメモしておこうと思います。
***
聖戦が終戦を迎え、女神勝利が確定したわけですが、女神と神々は青銅の世(人の世)をリセットします。つまり歴史を神話まで遡り、聖戦の記憶を地上から消す決断をします。全ての記憶・記録から。長く聖域に、聖戦に、88の星座に縛られていた魂から。
そうして、リセットされた世は、聖戦の無い青銅の世を改めて紡ぎ始めました。女神の地上降臨もありません。当然聖域も、聖戦も無い。
一人の青年がいます。ごく普通の国に孤児として、施設で、後に親の兄弟だという養父を得て、普通に育ち成人しました。勉学に勤しみ大学に通い、院へ進みました。先行は民俗学です。
この青年には長い事悩みと言うか、秘密がありました。幼い頃から見続けている夢と、左腕の痣です。夢は、濡れるような滴るような闇から始まります。焦燥と動悸、恐怖、そして深い諦念。幼い頃は夜泣きが多く、母を困らせていたという。その夢は青年が育つにつれて様々な風景を青年に見せていきます。夢の中で、焦燥ははれる事は無く、恐怖は慣れに塗り替えられました。諦念が己の生命を賭けさせて。動悸はやがて死にました。そんな夢を何度も繰り返しながら10を過ぎたころ『壊れた白い石の柱が立ち並ぶ遺跡の写真』を見たことがきっかけに、そこに行きたい、行かなければという思いが強くなっていきます。行こうとして五度、家を飛び出し施設の人や養父を嘆かせたこともありました。
それから十数年。
青年はやっと、思い続けていた場所を訪れます。バックパックを背に、いつの間にか肩まで伸びた黒い髪を適当にくくり、着古したジーンズにtシャツ姿で、空まで続きそうな石段を、ただ眺めていました。
ここは神話の跡、白い白亜の建築物が崩れ落ち、ただ静かに佇む海外の遺跡です。遠い遠い神代に絶対的な信仰を集めた、神々の跡。
ここの神話によると世は3つに区別されます。神々と人が共生していた黄金時代、両者に齟齬が、争いが生まれた白銀時代、そして神々と人が別れた青銅時代。来る前に調べ上げた情報は持ち歩いているPCと、電源が不自由で結局はノートに書き連ね、青年は暫くをここで過ごすことに決めました。
神とはなんだったのか。
白銀時代に人が滅ぼされた理由は。
何故、神々は青銅の世を人に与えたのか。
国内を歩き見聞を拾い集め、電源のある場所でそれらを纏め自宅に送る。そうしてひと息をつけると遺跡に来ては石段を数段上がったところに佇んで上る陽を、沈む陽をみているのでした。
その夕暮れに、青年は夢を見ます。ここに来てから暫く見ていなかったあの夢です。滴るような闇でした。揺れるのは松明の灯りでしょうか。松脂が燃える匂いがして、青年はふらつく目元を押さえて立ち上がりました。
消えた?何が。
誰だ?何を。
行かねば!
どこに。と問う間もなく、ここを上がらなければならない焦燥に居てもたってもいられません。とにかく、何かが追ってくるような、何かを見なければならないような、失う?何を、何を失ったのだろう。
まだ夕暮れの筈の辺りは暗く。夢の中の様に闇でした。肌を濡らす闇。黒い血の様に生ぬるく据えた、闇。
どれくらい時間がたったのでしょうか。息も絶え絶えに、膝が震えてもうたってもいられない状態の青年が、最後の一段を上がりきった時、そこに誰かが立っていたのです。
***
まあ、その誰かは誰なのか大方の予想はつくかと思うんですが、芸術家がいいかなって思っています。この人は丘の上から風景を眺めながら、見えている風景とは違う景色を描いています。それこそ濡れたような漆黒のキャンバス、雷が地を割り割くキャンバス。そしてただ赤く、闇の様に黒い赤のキャンバス。
年は、どうしよう。