ってわけで良家コンビ
つまらん話は置いておいて。
良家コンビでGKコンビで苗字に若ってついてる。けど仲良くしてるところ見たことねーっていう若島津君と若林君です。良家っていうけど若島津君は空手流派のひとつ若堂流の宗家でだだっ広い純和風の庭に裏山もってて、若林君は旧財閥って感じであちこちビル持ってて家も洋風、庭とか庭園って言いたくなるような。
こんな話書きたいっていうメモ
* * *
本日の練習は終了、明日は久しぶりのオフで主要なメンバーはコーチ、監督に呼ばれて何やら話し中。そんなふわっとした、緊張が緩んだ時間。
滅多にない光景だなあ、と反町は思っていた。いや、彼だけじゃなく今フィールドに出て練習がてらミニゲームに興じていたFW・MF・DF組はきっと皆思っているのではあるまいか。ゴールポストの裏に、我が全日本が誇るGKが二人、一人は悠然と腕を組み、もう一人は腰に手を当て威風堂々こちらを見ているのであった。取り立ててこの二人が仲が悪いと聞いたことは無いけれど、仲がいいところも見た事は無い。その二人がゴール前でわちゃわちゃ右から左からシュートを打ち合い笑うチームメイトを無表情で見据えているのである。なんか怖いんでやめてほしいんですが。
その光景を、なんだあれ、と思った人がもう一人いる様だ。
コーチと話が済んだのか、ジャージを肩に掛けタオルを被ってペットボトルの水をひと口。何気に近付いた日向の耳にGK二人の声が届いた。
「右」
「当たり。…次は、右か。ワンパターンだな」
「厳しいね。あんたのところのFWじゃないの」
「気を抜くとクセが出る。良くないな」
成程。シュートの読み比べらしき事をしているようだ。この二人に睨まれてはやりにくいだろうな、と思った日向はボールをキープした反町に『流せ』と合図を送る。届くかどうかと思ったが、GKの後ろに立つ旧友の意図をくみ取ったようでシュートの勢いのままふと左へパス。受けた井沢がシュートを放った。
休憩休憩と誰かが言ってボールはころりゴール前に転がって、よっ、と早田が蹴り上げ手に受け取りざまに見ると。
GKの片方がにやりと笑んで、目の前の肩を叩く。それから何かを耳打ちした様で、もう一方が「はは」と笑った。長めの髪がゆらりと揺れた。
「…笑ってんよ」
「お二人サンの歓談って初めて見たわ」
ほえー、珍しいーと思う面々を余所に、さらには言い合う声がする。だろう? いや、どうかな。そうだって。だけど。
「若島津」
と。会話の流れを断つ様に名前を呼ばれた。振り向いた若島津の横には日向がいて三人は「よお」「お疲れさん」「そっちも」と声を交わした。
「若林。監督がお前を探してたぜ」
「あ?なんだろ」
振り返ると丁度こちらに気付いた監督が「いたいた」と若林へ合図を送っている。
「行ってくるか。じゃあな」
「ああ」
「お疲れさん」
至ってにこやか。
さて、俺らも戻りますか、と呟いてカバンを持とうとした若島津の腕を取り日向がひと言。
「少し付き合えよ」
ひょい、と親指でグランドを指す。シュー練のお誘いに「あまり遅いとメシ食いっぱぐれますよ」と冗談めかして言いながら一度外したキーパーグローブを付ける若島津を連れてフィールドへ。
「おお、いいなあ」
混ぜてもらいたそうな早田に「やめたげて」と反町。
「邪魔されんの嫌がるんだよ日向サン」
「なんやケチくさい。みんなで練習したらええやろー」
「まあまあ」
邪魔されるの嫌がるんだよねーと反町は思う。思えば中学の時からだ。部の練習が終わった後もああしてシュート打ったり取ったり、あの二人は良くしていた。
なんていうか、練習の邪魔というよりも。
なんだかわからん。わからんけど。まあいいや。と、まだぶつぶつ言ってるチームメイトに「メシメシ」と急かして反町は宿舎へ向かうのだった。
* * *
なにがなんだかってやつ
当方が所属している支社ですが、大改革するってずーーーっと言ってるんですよ。それですっごい楽しみにしてたんですけど何だか方針が変わった感じです。ががっと割って切って繋げてっていう目に見える感じじゃなくて全体をぐおおおおおってある意味ものすごい力技でいくみたいな。何が違うかと言うと、前者は組織替えなんで、社員はそれに沿うだけなんですけど、後者は『お前らで変えろ』ですからこりゃ並々ならぬパワーがいるよねって事です。変えたい方は勿論ですが、変えたくない方も。
方針間違えたかなーって思ってます。
私は変える方支持なんで、勝手に変えちゃってるところが多々ありまして、まずいやり方とは思いますがそうでもしないと、変わる芽が全て殺される場面をただ見てるだけってのが嫌だったんですね。で、ここ一年二年は私自身変な重圧は解除されてきていて、仕事自体はやりやすくはなってるんですが、旧業務と新業務を両方持ってるわけで自業自得ながら死にそうに忙しいです(笑)。
要するに、もう暫くそれが続くって事ですよねこれ。変化してやってる奴いるしやれるじゃん。ていうか己で変わっていくことに意義があるだろう。って判断みたいです。いや、全体責任なのかな。変わらなかったことの責任を全体で取らされてるのかもしれない。
新業務の方は、それに関係する人たちがものすごく気を使ってくれてとても順調です。有難いことに人間関係込みで順調。大きな提案案件を最近やりましたが、元大手広告会社で、当時は神プレゼンテーター五本の指に入るって方が顧問で来ていて、共闘他者さんと大企業にプレゼンとかほんといい経験でした。上げたキービジュアルも好評だったし。また出版の方もなんとかかんとかこなしてて、こちらも元大手の、一世風靡した雑誌の神編集長とか呼ばれていた方を顧問にやっていて、まあ必死でやってます。ほんと来てくれた顧問の方達、あのジョウムに潰されなくて良かった。ほんと良かった。旧業務の方はね…しょうがないね、すべてが旧世代の感覚なんですよね。ブラックな業務環境こそが仕事してる実感に繋がっている人たちが未だいて、それを当然のように要求してきます。客しかり担当の営業しかり。だけど労務管理の方向からそれ犯罪ですしと追い詰められ、経理の方向から利益率低いわ残業手当深夜残業手当休日出社手当掛かるわなんなの?と追い詰められ、経営の方向からもうこの業態儲からんし縮小傾向だし駄目ですねと追い詰められ。これで変わらないんだったら総責任者(あいつです)切られて当然じゃないの?まで来てます。ああ長い道のりだったわ。
とにかく二束草鞋は当分続くのか、大変だな生きてるかなって状況ですが乗りかかった船というか突き抜けるしかないか。
「し」と「じ」について
「し」と「じ」です。何かと言うといろはうたのあれです。
『あさきゆめみし ゑひもせす』
あさいゆめをみていたようだ よってもいないのに
『あさきゆめみじ ゑひもせす』
あさきゆめなどみるまいよ もうようこともないだろう
どちらが正しいとか未だ不明らしいです。ただとてもふるいうたなんですよね。で、どちらが個人的に好きかというと『じ』のほうだなあという話です。「浅き夢など、みるまいよ」と真教皇に呟かれた日にゃもう五体投地してしまいそうです。むうさま!教皇さまが!!!
ずっと書きたくてかけてない話があるのでメモしておこうと思います。
***
聖戦が終戦を迎え、女神勝利が確定したわけですが、女神と神々は青銅の世(人の世)をリセットします。つまり歴史を神話まで遡り、聖戦の記憶を地上から消す決断をします。全ての記憶・記録から。長く聖域に、聖戦に、88の星座に縛られていた魂から。
そうして、リセットされた世は、聖戦の無い青銅の世を改めて紡ぎ始めました。女神の地上降臨もありません。当然聖域も、聖戦も無い。
一人の青年がいます。ごく普通の国に孤児として、施設で、後に親の兄弟だという養父を得て、普通に育ち成人しました。勉学に勤しみ大学に通い、院へ進みました。先行は民俗学です。
この青年には長い事悩みと言うか、秘密がありました。幼い頃から見続けている夢と、左腕の痣です。夢は、濡れるような滴るような闇から始まります。焦燥と動悸、恐怖、そして深い諦念。幼い頃は夜泣きが多く、母を困らせていたという。その夢は青年が育つにつれて様々な風景を青年に見せていきます。夢の中で、焦燥ははれる事は無く、恐怖は慣れに塗り替えられました。諦念が己の生命を賭けさせて。動悸はやがて死にました。そんな夢を何度も繰り返しながら10を過ぎたころ『壊れた白い石の柱が立ち並ぶ遺跡の写真』を見たことがきっかけに、そこに行きたい、行かなければという思いが強くなっていきます。行こうとして五度、家を飛び出し施設の人や養父を嘆かせたこともありました。
それから十数年。
青年はやっと、思い続けていた場所を訪れます。バックパックを背に、いつの間にか肩まで伸びた黒い髪を適当にくくり、着古したジーンズにtシャツ姿で、空まで続きそうな石段を、ただ眺めていました。
ここは神話の跡、白い白亜の建築物が崩れ落ち、ただ静かに佇む海外の遺跡です。遠い遠い神代に絶対的な信仰を集めた、神々の跡。
ここの神話によると世は3つに区別されます。神々と人が共生していた黄金時代、両者に齟齬が、争いが生まれた白銀時代、そして神々と人が別れた青銅時代。来る前に調べ上げた情報は持ち歩いているPCと、電源が不自由で結局はノートに書き連ね、青年は暫くをここで過ごすことに決めました。
神とはなんだったのか。
白銀時代に人が滅ぼされた理由は。
何故、神々は青銅の世を人に与えたのか。
国内を歩き見聞を拾い集め、電源のある場所でそれらを纏め自宅に送る。そうしてひと息をつけると遺跡に来ては石段を数段上がったところに佇んで上る陽を、沈む陽をみているのでした。
その夕暮れに、青年は夢を見ます。ここに来てから暫く見ていなかったあの夢です。滴るような闇でした。揺れるのは松明の灯りでしょうか。松脂が燃える匂いがして、青年はふらつく目元を押さえて立ち上がりました。
消えた?何が。
誰だ?何を。
行かねば!
どこに。と問う間もなく、ここを上がらなければならない焦燥に居てもたってもいられません。とにかく、何かが追ってくるような、何かを見なければならないような、失う?何を、何を失ったのだろう。
まだ夕暮れの筈の辺りは暗く。夢の中の様に闇でした。肌を濡らす闇。黒い血の様に生ぬるく据えた、闇。
どれくらい時間がたったのでしょうか。息も絶え絶えに、膝が震えてもうたってもいられない状態の青年が、最後の一段を上がりきった時、そこに誰かが立っていたのです。
***
まあ、その誰かは誰なのか大方の予想はつくかと思うんですが、芸術家がいいかなって思っています。この人は丘の上から風景を眺めながら、見えている風景とは違う景色を描いています。それこそ濡れたような漆黒のキャンバス、雷が地を割り割くキャンバス。そしてただ赤く、闇の様に黒い赤のキャンバス。
年は、どうしよう。
褒められて育つ
絶賛だったよとか、いいねこのデザイン先方喜ぶよとか、エクセレントな上がりですとか、いくつになっても褒められたらうれしいのよ。ていうかエクセレントってどんな意味だっけか。
ついでに言うと、ほめ上手な人って仕事上手でもありそう。仕事ってしなきゃいけないものだけど、よしやるか!って相手に思わせた方が勝ちなんだよ。そrが出来る人って仕事上手なんだよなきっと。日々精進。
逆に今、手がけている仕事が詰まらんものだとして、それは今の自分がそのレベルって話なんですよ。或いはその仕事のレベルを自分が越えてそろそろ次に行く時期とかね。でもいるんだよね、実績上げてないけど文句だけ言うの。40代になってもいる。そして容赦なく追い抜かされていくんだよ。
基本的に意思なんだよねと思ってます。里中真知子氏の作品「天上の虹」で持統天皇がね言うんですよ。
私は強くありたいと思い、強くなろうとしてきた
てさ。意思により生き様って変わる。ほんとそう思う。
私は働いたなーって思って死にたい
って言うんだけど。ほんと真理だと思うわ。その働く事の内容が人それぞれだとしても、人間の大凡の生命活動って、何かを働いてる事だと思うんです。とか意味不明な供述を繰り返しており、って感じですね。酔うと愚痴が多くなるのも年の証拠だわー。
そんな風に生きてるわけですが、人生の一服の清涼剤てのが萌えなわけですよ。
振り返ると、無限な気がしていた未来も有限だと思うようになり、何が残せるのかと思いつつ、別に何も残す事など無いとも思う。
あさきゆめみしゑひもせす
まあ、たまにはこんな内容もいいかなと。
モブになりたいです[東邦トリオ]
暑い…なにこれ暑い…。で、ですね、8月からほぼ週休二日になるんですって会社。ほぼ、なんですけどねちょー長い会議のある月一の土曜日は半ドン。半ドンって懐かしいなおい。で、現在定時が17:30なんですけどほぼこの時間に終わった事のない幻の定時なんですけど、18:00になるんですって。週休二日になるから定時が30分おす、って説明意味わかんねーんだけども。因果関係がわからん。調べたらでてくるのか?
最近いいね若島津くんってぶつぶつ言ってます。なんでもFW起用とか二刀流とかなんとか。それだけでもびっくりなのに日向君とツートップかそうか知らんうちにけしからん。更に日向君とツインシュートしてるらしいんですけどちょっと!見てないところで勝手にやらない!!画像みてにやにやしておりました。日向君はもともと激しいからあれですけど若島津君が燃えてるところっていいね冷静な男がこうぐおおおって萌えるのいいね間違えた燃えるのいいねって事ですカーソル戻すの面倒なんでこのままいきますけど。
思えばそういったギャップがツボなのよ牡羊座様もそうですし教皇の椅子に座っている時の真教皇様のあの、すべての感情をひたりと抑えたあの佇まいから一転、弟子から聖衣奪い取って前線でちゃうシオンさんがあってもいいと思います。
ギャップってことで唐突に思い付いた東邦トリオ。モブになりたいですキャーーとかいって東邦二人に集る女子どもを遠目で見ながらプレゼントとか受け取らない二人にひそかに萌えたいっていう面倒な嗜好です。しかしますますジャンルカオス。。
***
今日、私が適当な理由を付けて有給を取ったのには理由というか、とある目的を達成する為なのである。その為の準備も怠りなく完遂した。まず酒。最近貰った赤ワインを100%グレープジュースで割って氷入れたらなんとなくサングリアっぽいのでそうしよう。そしてつまみはサラミソーセージとチーズ厚め。それから何故か1コ1200円のケーキ。食べたいからいいのだ。
さて、そろそろ時間である。ぷつん、とPCに電源を入れた。TVなど数年前から我が家にはない。無いので超法規的手段で見ようかと色々画策したが最近では月1000円くらいで番組見放題ってのがあるんでそれにした。どうやら間に合ったようだ。
チャンチャラーーーン♪
今日も始まりましたウキウキTV!
さて今日のゲストは…
サッカー名門東邦学園からユース選抜、ワールドカップでは常に選手として選ばれ、現在は名古屋グランパスエイトでご活躍中の若島津健選手にお越しいただきました!
キャーーーーーーーーワカシマヅクーーーン!!!!ワカ様アアアアア!!!カッコイイイイイ!!!!!
この番組を十数年やっているベテラン司会者と黄色い声援に迎えられ颯爽とTV画面に現れたのはJリーガーでGKの若島津健だ。初夏のファッションは多分いいところのブランドのジャケット、同じくいいところのV字ネックのインナー、いいところの細身のカーゴ、ていうか顔ちっちゃ!手足長っ!なんだその引き締まった腰けしからん!!試合ではがっちりと見える体躯がこうして見るとなんだか細いのよ。トレードマークの長めの髪をさり気にくくっている。アクセサリーはつけない身上らしいけどその首筋と鎖骨だけで充分です本当にありがとうございました。
とか脳内実況しているうちに話が進んでいた。色々な試合のVTRが流れていて、司会者の質問に彼はそつなく答えていた。正に優等生。育ちの良さが隠しきれずににじみ出ている。
そうなのよ。ちょっと仕事で目を離していた隙にFWとかやっちゃってんの。びっくりってもんじゃないっすよこちとら明和から若島津君のGKを見てるんだから。あれ吉良監督だから許すけどいやかっこいいんだけどそのユニフォームのハープパンツから出る長い脚とかすべすべしてそうだしちょっと撫でてみたい。ところでベンチのどこで着替えたんだって話ですよ。二杯目の酒を呷る。
彼は高めのチェアに浅く座り手を前に組んで長い脚を持て余している。はいドン!という司会者の声と共に出されたボードは明和時代の写真だ。ああかわいいこの胡散臭さがかわいい!その伸ばしっぱなしの髪に隠れた美少年ぶりを私は知っている。子犬助けたんだっけねていうか交通事故率多すぎだろう今のJリーガー。次々と出されるボードには東邦時代やら空手着の彼やら。ああそうさ天はニ物を与えずって嘘だからねてのも知ってる。GKでFWで若ナントカ流五段ってすごいけど五段って強いの?空手はよく知らない。
そんな風に当たり障りなく、でもお宝映像や写真をチラ見させつつ時間は後半に差し迫ってきた。司会者がさらっと「それこそ明和FCからの付き合いですよね?」と言っている。
……きた。これだ。避けては通れぬアイツの話題だ。
日本が誇るエースストライカー。今はイタリアに居てセリエAからCに移籍したらしいけど所属チームのB昇格の立役者。若島津とはそれこそ小学生から一緒にサッカーをしてきた仲だ。勿論先ほどから流れる映像にも写真にも当然の様に若島津の横か前か後ろに映っている。従えていると言っても過言ではあるまい。俺のGKと言わんばかり。いや実際言っていた。ウチの若島津だか俺の若島津だかって!くそうムカつく。その野性味あるルックスは贔屓目なくともかっこいいし、力技で押し切るスタイルからチームワークを重んじ技をも駆使する様になり、日本を離れて暫く立つけどその人気は衰えを知らずだ。
ちっ。私は小さく舌打ちをした。日向、お前には常々、言いたい事があるのだが当たり前のように言う機会などない。
唯我独尊ってイメージが強いですが。カリスマ性は抜群。ツートップいかがでしたか?などなど話は進んでいる。ツインシュートの話に至っては「息ぴったりのコンビプレイは大空選手岬選手に勝るとも劣らないプレイでしたね」などと失礼すれすれのコメントを司会が言っている。ありがとうございます、とここでもそつなく微笑む若島津。ほんとどこまでも育ちが良くて涙出る。三杯目の酒を呑みほした。
「さて、時間がやってまいりましたねー」
というお決まりの台詞にスタジオからはエエエエエエ!!!ヤダアアアア!!カエラナイデ!!!と声が飛んだ。この30分の為に有給とったこちらとしても激しく同意するところだけど問題は。
「さあ!若島津くんから誰につながるのかな?」
……きた。これだ。
この番組は本日のゲストが友人知人に電話をかけて明日の出演をオファーする、っていうのが売りなのである。ちなみに今日は金曜日なんで、次のゲストは週明けか。若島津はふと笑むとそれこそ息をするが如く当然のようにヤツの名を言った。
「じゃあ……。日向キャプテンへ」
キャアアアアアアアアアア!!!!!ヤアアアアンンン!!!!ヒュウガクーーーン!!!!キャプテエエエエン!!!!
黄色い絶叫の嵐。くそうやはりそう来たかそうだよな。ここで恩師(?)北詰とか言われてもな。ていうか日向のヤツ今どこにいるんだろイタリア?などと思っているうちに電話をかけ始めた若島津。チャララーー…とケータイの呼び出し音が鳴ってるんだけど……。あれ、スタジオから聞こえるんですが……。チャララー…。音につられてスタジオの観客が後ろを振り向いたその先に。
日向小次郎がスクっと立っていた。
キャアアアアアアアアアア!!!!!ヤアアアアンンン!!!!ヒュウガクーーーン!!!!キャプテエエエエン!!!!キャプテン!キャプテン!キャプテン!
正にスタジオはキャプテンコール一色。驚いたのは指名した本人若島津もだったらしい。は?!と目を大きく見開いたあと、ふわあああああああああとほころぶ様に笑うのを見逃す筈はないのであった。ちょっと!なにその嬉しそうな顔!これぞ破顔ってのを目の当たりにした。どういうことだってばよ!ファンの波を泳ぐようにスタジオに上がった日向。ささっとチェアを用意するスタッフ。ちょっとこれどこまでヤラセなんですか?
「…あんた。到着明日の朝だったでしょうが」
「いいだろ?」
ひそひそ話しているその声、マイクが拾ってるからね!おいそこ!近い!手持無沙汰を装って腕を若島津のチェアの背もたれに回すな!!くそおなんだよその服。めっちゃいいところの黒のサマーセーター素肌に着るなよ襟開きすぎだろていうか な ん だ そ の サングラス!!堅気に見えないんですが!
イマジン。
想像してみてほしい。ジャケットを上品に着なれた感じで纏う若島津と嬉しそうに並ぶ、暗い色のダメージジーンズと素肌にサマーセーターを着た、鍛えた身体のラインを惜しみなく晒すサングラスの男。息切れ起こしてめまいがしそうである。
どうやらこの一件は若島津へのサプライズだったようだ。司会者は場が盛り上がり大いにご満悦だった。ついでにサングラスの男もご満悦そうだがどうでもいい。時間は何時もよりオーバーしているが想定内らしく楽しく進行している。
「本当に仲がいいんですねー」
「ええまあ、な」
「腐れ縁ですかね」
おい!だから!二人!!顔が近いって言ってるだろうが!!ぐっさり。私は1200円のケーキにフォークをぶっさした。司会者からスペシャルゲストへ2、3の質問、それに応える日向はいちいち若島津に同意を求めて、きちんとそれに応える若島津。そんな(砂を吐くような)絵が暫く続いたあと、改めて明日のゲストをオファーすることとなった。
「日向さん来てしまったしどうしましょう」
「あいつでいいんじゃねえか」
そんな会話が聞こえてきそうな雰囲気だ(ぎりぎりぎり)。ちょっと手を止めた後、決心がついたのか番号を押した若島津。(番組の演出なのか未だに電話は旧世代)トルル…トルル…がちゃり。誰かが出た。
「あ、反町?」
「おー!見てたよー!」
と元気な声。どうやら反町一樹に繋がったようだ。おおおお東邦コンビ!私はフォーク片手に思わずガッツポーズだ。思えばあの時の東邦は私の青春でもあった。新聞ずっと切り抜いて集めてた。まあ、収集の中心はGKだったけど。
『なにやってんだよ日向さん!ちょーウケる!』
「ウケてもらえて何よりだ」(カメラ目線)
『そのカッコwww堅気じゃねえだろ!!!』
ふむ。反町よ。日向に言いたい放題言う貴重な存在だわ。もっと言ってやれと頷きながら原型をとどめていないケーキを食べつつ見守っていると、司会者が三人は同い年でしょ?と問うてきた。
「若島津くんは日向くんに敬語なんだねえ」
と言われ、二人は「はて?」と目を合わせていた。
『ああ、そういやあ明和からの奴らはみんなそうっすねー何故かw』
と電話口からの反町のフォローにそういえば、と若島津が首を傾げた。
「それが自然っていうか」
「気にした事なかったが」
「タケシもだし」
「あいつは年下だろう」
そんな会話をマイクが拾っている。もう顔が近いとか突っ込むのも嫌になってきたところで
「別にいいぞ。小次郎でも」
とサングラスの男ぶっこんできた。
「……。そうですか。じゃあ…。小次郎?」
「おう。どうした、健」
どうした、健。
どうした、健?!
ギイヤアアアアアアアアアア!!!!!コジロオオオオオオオオオオ!!!!!ケエエエエエンンン!!!!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!
やかましいわ!!!!!!!
スタジオどころか日本中の昼時間に響いているであろうコジロ!ケン!コールに私は一喝した。どうした健?どうした健だと?!てめえええええええええええああああ!!!私はなあ!日向お前に言いたい事がある!ずっと!ずっと常々思っていたことだ!!!それこそ明和からだ!(いやどうだったかなまあいいか)いいかまず母親の入院費はきちんと返せ。いやそれは今はどうでもいくてつまり何が言いたいかと言うととっととはっきりくっついてくださいって事だ!!そこまでやっといて!俺の若島津とか思ってんだろどうせ!見える見えるんだよ若島津の半径3mに張ってる女も男もこいつに寄ってくんなATフィールドはお前のだろ!!1200円のケーキより激甘だわマジではっきりしてください!!もっと言うと何で今まで押し倒してないか謎。どこぞの女に現を抜かしている場合か日向ああああああ!!!!
…という私の叫びなどお構いなしに番組は進行している。
「明日はともかく、これから会おうぜ」
『いいねー!メシいこう!ほか誰呼ぶ?』
「……じゃあ後程な」
かちゃり。ツーツー。
「それでは!今日のゲストは若島津くんと、日向くんでした!」
コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!コジロ!ケン!
チャンチャラーーーン♪
また明日~♪
***
って感じのモブになりたいです。
PCが
ぶんぶん言い始めたんですよ。そろそろ寿命な気がしてます。最近ゲームとかしてないなー。ドラゴンズドグマがなんか動き出すみたいなニュース見た気がするんですがどうなんでしょうか。
ついったにぶつぶつとタイガーショットプレミアムの話呟いてたんですけどワイルドタイガーショットがあるらしいですねマジかーw最近日参させていただいている小次健サイトさまがあるんですけど、やっぱ二次っていいですね(*´ω`*)かわいいかわいい。俺たちもっとサッカー馬鹿になろうよって離別する二人とかもう…涙なしには読めませんよ。職場でちょこっとキャプテン翼の話をしてたら男性群には未だ現役漫画でして読んでるヤツ多かったんですよねーちな若島津くんが三上監督ともめてチーム飛び出す→日向君のお母さんの入院費の為に海外あきらめ(すごいてきとーな決め方で)Jに入団して契約金をと思う日向君に自分の契約金を渡す若島津くん→お前をぜったいジャカルタに連れていく宣言の日向くん、が見れるのはユース編11巻でいいんですかね?ピンポイントで見たいわマジで。
で、ですね。ジャンプ展いけよって話なんですけど。グッズなー…グッズねー…もう子供商売にこだわるの止めるべきだと思うんですよ。そもそも今回の展示のターゲットって三十代後半四十代から上でしょ?大人のなんか出そうよいや大人の玩具出せって話じゃないですよ前についったで流れてきましたけど中国産の。なんかこう、大人が使える奴だそうぜネクタイ+ルビータイピンでアンタレスとかさあ。今治タオルとコラボしてストール+ピン止めでアリエスとかさあ。
などと供述を繰り返しており…って感じですね。この三週間が山場でHPがずんずん削られていくんですけど誰かケアルⅤくれマイティストライクでがんばるよ!…仕事は終わらせなきゃならん(少佐)ですよ!
こじけんてワードみっけた
見っけたんですよ。こじけん。漢字で書くと小次建。そう、ジャンプ黄金期の立役者の一つ、世界的に有名なサッカー漫画ですよ。小学生だったもんなー熱闘スペシャル買えなくてしょぼんとした記憶あるわー。大人っていいね好きなの買えるもんね一週間ご飯と塩だけでもいいもんね大人万歳。
でね、今思えば当時からあったわけですよ二次。あの時はこう意味が分からなくてですね、キャプテンの首元を舐めるゴールキーパーとか何してんのかマジでわからなくてですね?きゃーーーー!!!とかいって消しゴムで隠してヤバイヤバイ言ってる姉の友達を見つつ「はて?」とか思ってたんですよ。ほんと今思えばマジで天使だった自分(←?)今ならきっと「いや建小次ちゃうやろ小次建だろが?あ?」くらいは思ったのに。
で、ですね。pixivにも少ないですが作品がアップされてまして、そこからサイト様へおじゃましまして拝読させていただいております。はーいいよねーかわいいかわいい。
建ちゃんまじ美少年設定。いいとこのお坊ちゃんよ。育ち良くて「プリンに醤油でウニ味?えー。ウニ喰えばいいじゃん」発言かわいいかわいい。あのマンガ金持ち割とわさわさいた気がするんですが若林家も三杉家もおじいさんの代に財を築きましたってイメージなんすけど若島津君は血統がよさそう。何代目?みたいな。
でね、気持ちがざわざわっとするんですよなんていうかニッチが好きって訳でもないんですけど隙間産業?いやシンプルに言うと「増やしたい」って気持ちがむくむくと。しかし、創作するには作品を復習せねばなるまい。外国勢がでてくるところからあまり見なくなったんですよねー。さてどうしましょう…